2012年6月4日月曜日

離婚の悩みとうつ病/夫婦関係修復支援ねっと


私の事務所に離婚相談に来られる方の中にはかなりの割合で「うつ病」と考えられる方がいらっしゃいますが、本当に深刻な離婚の悩みを抱えてしまうと、とても離婚の条件に判断などはできなくなります。

「どんな条件でもいいから早く離婚したい」と繰り返す方もいれば、話し始めたとたんに泣き出す方もいらっしゃいます。離婚問題を解決する上では、まず離婚の当事者自身に冷静な判断ができる精神状態が必要となりますが、いわゆる「うつ病」を抱えた状態では適切な判断は難しいといえます。

そこで、ここでは離婚の悩みから発症した「うつ病」が一体どういうものなのかを検証し、適切な対応の準備を整えていきたいと思います。精神科医やカウンセラー等の力を借りて対処する選択肢もありますが、そもそも離婚に悩んでいる方の中には自分がうつ病にかかっている自覚さえもない方がたくさんいらっしゃいます。

全ての対処は正確な現状の把握から始まります。誰もがうつ病にかかる可能性を秘めていることを強く認識し、うつ病の対処方法を考えていきましょう。

うつ病は何種類かのタイプに分類されています。専門的な分類は煩雑なのでわかりやすくするために下記のように分類してみました。

1.正常なうつ状態

誰でも、人生のある時期に愛情や依存の対象(恋人や肉親など)を失って、抑うつ感情を経験します。これを「対象喪失」といいますが、配偶者の死、離婚、近親者の死、失恋などという形で経験されます。


痛みと快楽オナニー

あるいは、引っ越し・転勤・昇進・結婚・進学など環境や役割が変化したとき、地位や財産を失ったとき、病気や事故で身体が傷ついたときにも喪失体験が引き起こされます。 

喪失体験が起こると、急性の不安状態になったり、現実を否認したり、回想にふけったりといった、様々な感情体験を繰り返し、その後に悲しみから立ち直ることができるのです。

これを、「悲哀の仕事」といいますが、1年程度の期間がかかるといわれています。このようなとき、落ち込みはあっても、仕事や家事などの日常生活を維持していけるのであれば、正常範囲のうつ状態と考えてよいでしょう。

しかし、このような「対象喪失」をきっかけにして、本当のうつ病になってしまうこともあります。 「悲哀の仕事」で大切なのは、苦しい作業であっても放置してはいけないということです

もし完了しないままに放置しておくと、自分でもそれが原因と気づかないままに、慢性的な抑うつ気分に悩まされたり、身体症状に変化して持続することがあります。また、何十年もたってから、あることをきっかけにうつ病となり「悲哀の仕事」をやり直さなければならないこともありえます。

このような「悲哀の仕事」をなしとげるためには、カウンセリングを受けるなどの適切な精神的サポートが必要な場合もあります。

2.軽症うつ病

現代社会では、軽症のうつ病が増えているのが特徴です。これは、社会生活上のストレスが増えてきていることと関係していると考えられますので、メンタルヘルスの観点からはたいへん重要な問題です。 


自己招いた性的な痛み

軽症とはどの程度のものかといいますと、(本人自身は、相当、苦しんでいる場合も多いのですが、)仕事などは一応こなせていて、他人からみるとほとんど変化がないように見える程度のものと考えてよいでしょう。 

軽症うつ病と重いうつ病(大うつ病)の関係については、両者は根本的には同じもので、うつ病は軽いものから重いものまで連続的に存在していると考えられています。

ですから、軽症うつ病でも時間が経過すると重いうつ病になるということは実際にあることで、軽症だから放置しておいていいということではありません。 

また、このような軽度のうつ状態はだらだらと2〜3年続くことがありますが、これは次に述べる「気分変調症」と呼ばれています。

3.気分変調症

気分変調症とは、軽度の抑うつ気分、広範な興味の消失や何事も楽しめないという感じが、長い期間(2年以上)続く状態をいいます。 気分変調症では、疲労感が持続したり、「自分は価値がない」という考えや、自己嫌悪感や罪悪感を伴うということがよくあります。

「いつもみじめに感じている」と表現されたり、極端な場合、「生まれてから、ずうっと、ゆううつだ」というような訴えがなされる場合があります。さらには、社会から引きこもってしまうこともあります。 

そこまででなくとも、余暇や趣味を楽しめなかったり、結婚生活が行き詰まった状態になりがちです。また、このような症状に不安感が慢性的に伴うこともよくあります。


肥満児童虐待

ある調査では、人口の3%から4%は、この気分変調症にかかるといわれています。社会的あるいは心理的な慢性ストレスとの関係も指摘されています。 

従来、このような状態は、未熟である、あるいは自己愛の傾向が強いというような性格の関与が大きいと考えられていました。 そのため、このタイプのうつ病は「神経症性うつ病」と呼ばれていました。しかし、抗うつ薬(うつ病の治療薬)がよくきく場合も多いことがわかり、現在では、うつ病の一種であると考えられるようになりました

他方、抗うつ薬がききにくい場合もあり、このような群は、従来からいわれていたように性格的要素に由来する「うつ状態」と考えられています。 

このように、気分変調症とは少しあいまいな概念ですが、うつ病と性格的要素や神経症的傾向とが重なりあっているようなものと考えればよいかと思います。

いずれにしても、性格傾向のためにうつ状態になっていると単純に考えられていたものにも、生物学的な基盤が見いだされ、薬物治療が効果的な場合がかなり多くあることがわかった意義は大きいと思います。 

4.大うつ病

「大うつ病」とは、いささか大袈裟なネーミングですが、要するに「軽症」ではないうつ病というぐらいの意味です。つまり、軽症うつ病が周りからはわからない程度のうつ病であるのに対し、大うつ病とははた目からみてもそれとわかる程度になったうつ病ということです。


「大うつ病」と「気分変調症」との関係についていえば、ひとつは、「気分変調症」が「大うつ病」に先行して現れる場合があることです。 あるいは、「大うつ病」が完全によくならず、軽うつ状態が、だらだらと続き「気分変調症」といえるような状態になることもあります。  

5.躁うつ病

躁とうつを繰り返すものを、躁うつ病といいます。躁のときは、気分が明るくなり意欲が高まった状態になり、休まずに働き続けたりします。 しかし、あまり躁状態が強くなると、気持ちが大きくなって借金を重ねたり、周りの人とトラブルをおこしたりするようになります。

現在では、うつ病と躁うつ病は別の疾患と考えられていて、治療法も異なってきます。 

6.季節性うつ病

ある特定の季節に症状が現れるうつ病のことをいいます。晩秋から冬にかけて症状が現れて、春先によくなるものが多く、日照時間が関係しているといわれています。

普通のうつ病と違って、過眠や過食(特に甘いものを好んで食べる)などの非定型な症状が現れることがあります。



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